可変周波数高電圧電源
120~550Hzまで周波数を連続的に変化させながら, 最大75kVまで印加できる3kVAの交流電源です. 劣化診断のための周波数加速試験に使用されることが 一般的ですが,現在の早川研では高周波交流 コンディショニングのために使用しています.
ーこの機器を使用して行っている研究ー250kV商用周波数交流電源
最大で250kVの交流電圧を印加することができる交流電源です. 電圧に加えて, 容量も30kVAと大きいため幅広い電力機器の 絶縁耐力を測定できます. 第4実験棟の交流電源は現在,真空中交流コンディショニングに使用されています.
ーこの機器を使用して行っている研究ー真空チャンバ(第4実験棟)
第4実験棟には主要なチャンバが2つあります. 1つはガス用,もう1つは真空用で,こちらが真空用のチャンバになります. 2種類のポンプを駆使して真空状態を維持することができます. さらに,チャンバ全体を熱してチャンバ内に存在するガスや水分などの 不純物を除去する「ベーキング」と呼ばれる工程を経ることにより, 最大10-6Paオーダーまで真空引きが可能となり,その高真空環境下で 様々な絶縁破壊実験を行っています.
ーこの機器を使用して行っている研究ーシールドルーム
微小な放電を計測するためには, ノイズなどの外的要因をなるべく除去する必要があります. 第4実験棟のシールドルームは部屋全体がシールドの壁で覆われており, 高精度な放電計測が可能となっています. 主に,高感度なカメラを使って発光像を取得したり, 様々なセンサを使って微小な電気的信号を取得したりしています. 主要電源としては,最大5kVまで出力可能な直流電源, パルス幅や周波数を任意に制御できるパルス電圧発生装置があります.
ーこの機器を使用して行っている研究ー可変配合注型装置
FGMの作製で材料を金型に流し込む際に使う装置です. 流し込む材料の量をプログラムで制御することにより, 誘電率や導電率の特性を連続的に変化させることが可能です.
ーこの機器を使用して行っている研究ーインパルスジェネレータ(I.G.)
最大で10万Vの雷を模した高電圧を印加することができる装置です. コンデンサに電荷を充電し, その電荷を一気に放電させることによって, 短時間で高電圧を発生させることができます.
ーこの機器を使用して行っている研究ー真空チャンバー
このチャンバに高電圧を印加し,沿面放電を発生させます.
チャンバの中は10-5Paまで真空引きされています(大気圧は105Pa).
放電が進展し発光している様子を窓から観測することができ,
下の写真のような放電が発生していることが分かります
沿面放電画像
150kV油入変圧器
商用周波数(60 Hz)の交流電圧を連続的に出すことのできる装置です. コンセントの電圧は100 Vですが, この変圧器では最大で150 kVの高電圧を出すことができます.
ーこの機器を使用して行っている研究ー6.6kVモールド変圧器
商用周波数(60 Hz)の交流電圧を連続的に出すことのできる装置です. コンセントの電圧は100 Vですが, この変圧器では最大で6.6kVの高電圧を出すことができます. モールド変圧器は油入変圧器と比較し,絶縁油を使用せずに内部を樹脂でモールドしており火災の危険性が低いため安全性が高く,小型であることが特徴です.
ーこの機器を使用して行っている研究ークライオスタット
超電導機器の動作試験・絶縁破壊試験が可能です. 液体窒素で中を満たし使用します. また,横に窓が付いているために,絶縁破壊の様子を観察することも可能です.
ーこの機器を使用して行っている研究ー