真空絶縁 Vacuum Insulation



◆コンディショニングメカニズムの検討
 コンディショニングとは、真空中特有の現象であり、電極間を絶縁破壊させることによって絶縁耐力を向上させる手法の一つである.本研究では、インパルス電圧を繰り返し印加するスパークコンディショニングに注目し、電極材料・放電電流依存性等の検討をおこなっている.

◆固体絶縁物上沿面放電メカニズムの検討
 沿面放電とは、電極の支持等に用いられる固体絶縁物表面に沿って電極間を絶縁破壊する現象である.電極からの電子放出、絶縁物上における2次電子なだれや気体放出など複数の要因が相互に影響し、特に絶縁物上における帯電との関係性に着目し、インパルス電圧印加時の放電進展過程の検討をおこなっている.

◆交流電圧印加時の固体絶縁物上部分放電現象
 部分放電は、交流電圧を印加することによって絶縁物上に見られる発光を伴う電荷挙動である.部分放電発生時の発光および帯電分布の実時間測定により部分放電メカニズムの検討をおこなっている.




VACUUM INSULATION

・真空中絶縁物上における帯電・沿面放電現象に関する研究

・真空環境下における電極コンディショニングによる絶縁耐圧向上に関する研究

・中〜低真空領域における不平等電界下の放電開始特性と放電形態に関する研究

・低真空中におけるレーザ生成プラズマ/レーザトリガ放電機構に関する研究

・真空中の電子照射による絶縁物上帯電分布の形成機構

・真空中高電界下における微小電流発生現象に関する基礎研究

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